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作家名索引
マリー=ガブリエル・カペ / Marie-Gabrielle Capet [ リヨン , 1761年 - パリ, 1818年 ]
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1761年にリヨンの慎ましい家庭に生まれたカペはやがてパリに出、アカデミー会員の女性画家として名をはせる肖像画の名手、アデライード・ラビーユ=ギアールのアトリエに入門した。師とその夫の著名な歴史画家フランソワ=アンドレ・ヴァンサンの助手をしながら、1782年のラビーユ=ギアールの死去、さらに1816年のヴァンサンの逝去に至るまでアトリエで働き、その間油彩、パステル、そしてとりわけミニアチュール肖像画の制作に天分を発揮した。ラビーユ=ギアールの代表作《マリー=ガブリエル・カペ嬢とカロー・ド・ロズモン嬢のいる自画像》(1785年、ニューヨーク、メトロポリタン美術館)では、同門の姉妹弟子とともに24歳のカペの美しい姿がとどめられている。18世紀末のフランス大革命期から19世紀初頭の帝政時代という激動の時代を生きたカペの作品には、18世紀ロココの優雅な残り香が漂うと同時に、新時代の清新な感覚がはっきりと示されている。
(出典:国立西洋美術館名作選. 東京, 国立西洋美術館, 2009., p. 159-60)
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