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作家名索引
アルベール・グレーズ / Albert Gleizes [ パリ , 1881年 - アヴィニョン, 1953年 ]
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フランスの画家。1881年にパリに生まれ、当初は図案家であった父親の仕事を手伝い、その後画家を志すようになる。1906-08年には、ジョルジュ・デアメルやシャルル・ヴィルドラックらとともに、画家や作家たちによるある種のユートピア的な芸術家共同体アベイ・ド・クレテイユを組織した。初期作品は印象派風の様式であったが、その後キュビスムの作品を制作するようになり、ジャン・メッツアンジェやアンリ・ル・フォーコニエらとともにサロン・キュビストの代表的な画家のひとりとなる。1910年から12年にはサロン・デ・ザンデパンダンやサロン・ドートンヌに積極的に出品し、キュビスムを広く公衆の話題となるものにした。1912年には仲間のサロン・キュビストたちと「セクション・ドール(黄金分割)」展を組織、代表作《収穫物の脱穀》を出品した。またこの年には、メッツァンジェとの共著で『〈キュビスム〉について』を発表。その後さらに何冊かのキュビスムに関する文章を出版し、キュビスムの理論化を行った。第一次大戦中はニューヨークに滞在し、そこで宗教に目覚め、その後の彼の作品は、キリスト教的思想をキュビスム的な語彙で表現することへと向かっていった。1927年には再びモリ=サバタという芸術家共同体を創設し、中世における建築と絵画と彫刻の融合を理想として、壁画の制作などを行っている。
(出典:国立西洋美術館名作選. 東京, 国立西洋美術館, 2006., p. 161)
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