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作家名索引
エドゥアール・ヴュイヤール / Édouard Vuillard [ キュイゾー , 1868年 - ラ・ボール, 1940年 ]
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ヴュイヤールは1888年、ボナール、ランソン、セリュジエら画塾アカデミー・ジュリアンの同窓生たちとナビ派を結成した。絵画の二次元性や装飾性に強い関心を抱いたナビの仲問たちの中でも、ヴュイヤールはことにその傾向が強かった。また、この時代の彼らの共通した傾向である穏やかな日常性に対する関心(アンティミスム)も、この画家の場合は生涯を通じて一貫している。
多くのタブローと共に版画や挿絵を制作したが、とりわけ評価が高いのは大構図の装飾画の数々である。前衛芸術雑誌『ルヴュ・ブランシュ』の主宰者で批評家のアレクサンドル・ナタンソンのために制作した《公園》(パリ、オルセー美術館他、1894年頃)連作は特に知られている。浮世絵版画に由来する自由な構図取りや色面の処理、柔らかな中間色を用いた洗練された構成がこの時期の作品の特徴となっている。
1900年以降は、レアリスムの傾向をより強めていくが、装飾画に対する情熱が衰えることはなかった。パリのシャンゼリゼ劇場やシャイヨー宮内部の装飾壁画、さらに数多くの肖像画やリトグラフの技法を用いた挿絵がこの画家の後半生を飾った。
(出典:国立西洋美術館名作選. 東京, 国立西洋美術館, 2006., p.158)
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