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コルネリス・スフート / Cornelis Schut [ アントウェルペン , 1597年 - アントウェルペン, 1655年 ]
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スフートは1618-19年に初めてアントウェルペンのサン・ルカ画家組合にその名が登録される。スペイン、次いでイタリアに旅し、1624年から27年までローマに滞在、大画面のフレスコ画を制作した。同地では「コルネリオ・フィアミンゴ(フランドル人のコルネリオ)」と呼ばれた。帰国後はアントウェルペンの大聖堂の袖廊の丸天井に《聖母被昇天》を描くなど、同地および近郊の教会のために制作したほか、1635年5月に挙行された総督フェルナンド・デ・アウストリア親王のアントウェルペン入城の儀典の装飾に参加した。ルーベンスの弟子であったという確証こそないが、その強い影響下にあったことは明らかで、彼の様式上の特徴としては、おおらかで力強いデッサン力と大胆な明暗の対比が指摘される。また、「花の画家」ダニエル・セーへルスと組んで数多くの聖母子像を描いたことでも知られる。
(出典:国立西洋美術館名作選. 東京, 国立西洋美術館, 2006., p. 163)
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