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作家名索引
ジュゼペ・デ・リベーラ / Jusepe de Ribera [ ハティバ , 1591年 - ナポリ, 1652年 ]
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スペイン南東部バレンシア近郊に生まれたが、若くしてイタリアに渡り、1611-15年カラヴァッジョの絵画が風靡していたローマの空気に親しむ。16年、当時スペインの副王領であったナポリに居を構え、同市で結婚。スペイン副王の庇護を得ることによってナポリで最も主導的な画家となり、母国スペインに送られた数多くの作品を通じて、その様式は17世紀前半のスペイン美術界に多大な影響を及ぼした。初期作品は左上方から強烈な光がさし込む厳格な明暗法と入念な写実描写を特徴としていたが、1630年代に入ると背景の闇にも明るさが加わり、筆致も力強く大胆なものへと変化していく。特に女性像は独特の華麗さと官能性に特徴をもつ。リベーラはスペインの透徹したリアリズム精神を、イタリアならではの解剖学に基づく正確で雄弁な人体表現と極端なバロック構図に結びつけた。
(出典:国立西洋美術館名作選. 東京, 国立西洋美術館, 2006., p. 176)
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