所蔵作品検索作家名一覧
作家名索引
ジャン=マルク・ナティエ / Jean-Marc Nattier [ パリ , 1685年 - パリ, 1766年 ]
- ≫ 作家について
-
肖像画家を父としてパリに生まれたジャン=マルク=ナティエは、ジュヴネ(1644-1717)、リゴー(1659-1743)などの影響の下に画家の道を歩みだした。彼はまた、ルブランやルーベンスからも多くのものを学んだが、特に、ルイ14世の許可を得て、リュクサンブール宮殿にあったルーベンスの連作「マリー・ド・メディシスの生涯」を版画にする機会を得たことは、彼の画歴にとって大きな収穫であったと思われる。1717年にはオランダに赴き、当時、西欧を歴訪していたロシアのピョートル大帝のために作品を制作したりもした。翌年、ペルセウスの物語に取材した歴史画をもってアカデミーに迎えられたが、彼に名声を与え、またナティエ自身自らに最も相応しい活動の場を見出したのは、肖像画の分野においてであった。ナティエはその生涯にわたって、移しい数の王侯や貴族、特に婦人の肖像画を残した。
(出典:国立西洋美術館名作選. 東京, 国立西洋美術館, 2006., p. 167)
1件のうち 1~1件めを表示