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マリオット・ディ・ナルド / Mariotto di Nardo [ 1394年 - 1424年にフィレンツェで活動 ]
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マリオット・ディ・ナルドは、フィレンツェのゴシック絵画の末期に位置する画家である。彼の活動を示す史料は1394年から1424年まで残されており、後者の年におそらく死去したものと思われる。明らかにマリオットは、当時のフィレンツェで高い人気を誇った画家であった。サンタ・マリア・ノヴェッラ聖堂、オル・サンミケーレ聖堂、サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂などの重要な教会のために制作活動を行なっており、また現存する多数の作品には、大型の多翼祭壇画が含まれている。初期の様式形成に関しては、これまでニッコロ・ディ・ピエトロ・ジェリーニおよびスピネッロ・アレティーノ様式との密接な関係が指摘されてきた。マリオットの様式は、ニッコロやスピネッロと共に、フィレンツェ14世紀末における「ネオ・ゴシック趣味」の中に位置づけられ、彼の作品の形態上の特徴は、オルカーニャをはじめとする14世紀半ばの画家たちの伝統を受け継いでいる。一方で、後期のマリオットは同時代のロレンツォ・モナコによって代表される装飾的な国際ゴシック様式からも影響を受けた。
(出典:国立西洋美術館名作選. 東京, 国立西洋美術館, 2009., p. 172)
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