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作家名索引
ジェイムズ・アンソール / James Ensor [ 1860年 - 1949年 ]
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ベルギーの画家、版画家。海辺の町オステンドに生まれ、生涯この地をほとんど離れなかった。1877年から80年にかけて、ブリュッセルのアカデミーで学んだ後、両親の家にアトリエを建てる。1883年に「レ・ヴァン(20人会)」の創設に参加し、翌年メンバーと展覧会を開催。初めは暗鬱な色彩と荒々しい筆致による室内画や風景画を描いていたが、1886年以降、明るい色調による幻想的な作風に転じ、生と死、そして人間性の寓意を辛練なユーモアを交えて描くに至る。またこの頃より版画に手を初め、エッチングを中心とする多数の作品を制作した。油彩画、素描、版画のいずれにおいても、仮面と骸骨という主題を憑かれたように繰り返し描き続けた。孤立主義を守り、1898年にはパリで個展を開く。1902年以降はあまり作品を残していない。1929年にはベルギー国王から男爵に叙爵される。過激で攻撃的な作品ゆえ生前はなかなか認められなかったが、今日では20世紀絵画の先駆者のひとりとして高く評価されている。
(出典:国立西洋美術館平成14-18年度新収蔵版画作品展, 2007., )
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