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作家名索引
アルブレヒト・デューラー / Albrecht Dürer [ ニュルンベルク , 1471年 - ニュルンベルク, 1528年 ]
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ニュルンベルク出身でドイツを代表する画家、版画家のひとり。はじめは金細工師の父に、ついでミヒャエル、ヴォルゲムートに学ぶ。1490年から94年にかけてコルマール、バーゼル、シュトラースブルクなどを旅行すると同時に、活版本の木版挿絵画家として活動した。1495年頃から銅版画の制作を開始しており、初期の作品にはショーンガウアーの影響が強い。1494年から95年と、1505年から07年の2度にわたってヴェネツィアと北イタリアを旅行し、版画を含めイタリア・ルネサンス美術を広く研究した。とくにデューラーの版画における劇的な緊張感と精神性は、マンテーニャの銅版画を熱心に学んだ結果ともいわれる。デューラーの版画家としての名声を決定づけたのは、1498年に世に問うた連作木版画集『黙示録』であった。1512年以降、神聖ローマ帝国マクシミリアン1世のための祈祷書装飾画、木版画《凱旋門》、そして三大銅版画である《騎士と死と悪魔》(1513年)、《書斎の聖ヒエロニムス》、《メランコリアI》(ともに1514年)などのすぐれた作品を制作し、版画を職人工芸から芸術作品へと一気に昇華させた。
(出典:国立西洋美術館平成14-18年度新収蔵版画作品展, 2007, )